2021年以来の相撲観戦記だ。コロナの規制はすべて取っ払われた国技館、はたしていかに!
今日の席は向こう正面升席11列目である。余談だがこの頃チケットを取るにも金がかかる。チケット代は当然だが、会員(有料)にならないとチケットの先行予約に参加できないのだ。仕方ないので月500円の幕内会員になったが、横綱会員になると目玉が飛び出るくらいの年会費、それでも定員は達成しているというのだから、相撲人気と云うのはおそるべし。
昔日経新聞の記者に企業の幹部の会合に出て目をつけることは、海外の役員がいるか、女性の役員がいるかということで、馬鹿にされたことを覚えているが、大相撲は立派に合格だ。私の周りには多くの相撲女史がいるし、海外の人も狭いマス席で4人楽しそうに座っている。まあ時代は変わったのだ。
しかしこの騒々しさはなんだろう。十両の半ばから着席したがにぎやかなこと極まりない。その一因は矢張り飲食の制限が取っ払われたことだろう。とにかく皆さんよく飲み、よく食う。まるで相撲は従で飲食が目的みたいだ。と思ってみたらさんざん飲み食いする人が、結びの一番前に帰って行ったのであんぐりだ。どうも飲食が主だったらしい?
今場所は貴景勝がはやばや休場をしてしまったので結局後半の相撲はモンゴル人ばかり。しかし霧島にしても豊昇龍にしても何となく華がない。それはこれはという型がなく、卓越した運動神経で相手の動きにうまく順応して勝っているということに起因しているように思った。だから二人の大関の敗ける相撲は順応できないときに限るのだ。今場所もしかり。しかしそんな大関にころころ負けている日本人も物足りないぜ。だから下まで落ちた朝乃山待望論が澎湃と湧き出てくるのだ。
今日の相撲は幕内前半は淡白な相撲が多くまあこんなものかと思ったが、後半はそれぞれ攻防戦が面白く楽しんだ。特に見事だったのは、型のある横綱に対して真向立ち向かった、正代の相撲の迫力は今場所一番、立ち合い鋭く、もろ差しになり、照ノ富士を攻め込む、そして終始先手を取り押し倒した。見事2度目の金星。館内は大いに沸き座布団の乱舞。
今日は久しぶりに横綱の土俵入りを見た。様式美の極致であり、大いに感動した。照ノ富士の所作も立派。それまでざわざわしていた館内も皆、息をのんで鎮まる緊張感。相撲は神事であるということを深く感じた感動の一瞬だった。
中入り後すぐに満員御礼の垂れ幕。
超満員のお客でとにかくにぎやかだった。私の席の横には熱海富士の応援団が集団で、しかもおそろいの赤いTシャツを着て大声援。これでは熱海富士も負けられまい。4連敗の後見事3連奏。阿炎を一蹴した。
声援も多く、力士たちも力が入るだろう。ただ声援にもマナーが必要だと感じた。細かいようだが、相撲は立ち合いですべてが決まる(そうでないというMという解説者もおられるようだが)のだ。その瞬間は静寂が館内を包み両力士は呼吸を合わせねばならない。そんな時に力士への応援が時折入る。子供が多いが、時には酔っぱらったような声で入る場合もある。
音楽会でもタクトが降りてから拍手するようにと云うのが最低のマナーであるが、相撲でもそういう最低のマナーま守らねばならないのだ。
時々抜け出して売店をのぞくと、お弁当は早々売り切れ、お土産屋さんも長蛇の列大盛況だ。帰りはまるで満員電車の中のようで、流れに沿って、雨上がりの中、両国までぞろぞろと歩いた。
帰路、馴染みのすし屋により、家族へのお土産で寿司を買って帰った。私にとって終日ジャパンデーだった。
もっとも午前中は「エウゲニオネーギン」の勉強に当てました。
〆
今日の席は向こう正面升席11列目である。余談だがこの頃チケットを取るにも金がかかる。チケット代は当然だが、会員(有料)にならないとチケットの先行予約に参加できないのだ。仕方ないので月500円の幕内会員になったが、横綱会員になると目玉が飛び出るくらいの年会費、それでも定員は達成しているというのだから、相撲人気と云うのはおそるべし。
昔日経新聞の記者に企業の幹部の会合に出て目をつけることは、海外の役員がいるか、女性の役員がいるかということで、馬鹿にされたことを覚えているが、大相撲は立派に合格だ。私の周りには多くの相撲女史がいるし、海外の人も狭いマス席で4人楽しそうに座っている。まあ時代は変わったのだ。
しかしこの騒々しさはなんだろう。十両の半ばから着席したがにぎやかなこと極まりない。その一因は矢張り飲食の制限が取っ払われたことだろう。とにかく皆さんよく飲み、よく食う。まるで相撲は従で飲食が目的みたいだ。と思ってみたらさんざん飲み食いする人が、結びの一番前に帰って行ったのであんぐりだ。どうも飲食が主だったらしい?
今場所は貴景勝がはやばや休場をしてしまったので結局後半の相撲はモンゴル人ばかり。しかし霧島にしても豊昇龍にしても何となく華がない。それはこれはという型がなく、卓越した運動神経で相手の動きにうまく順応して勝っているということに起因しているように思った。だから二人の大関の敗ける相撲は順応できないときに限るのだ。今場所もしかり。しかしそんな大関にころころ負けている日本人も物足りないぜ。だから下まで落ちた朝乃山待望論が澎湃と湧き出てくるのだ。
今日の相撲は幕内前半は淡白な相撲が多くまあこんなものかと思ったが、後半はそれぞれ攻防戦が面白く楽しんだ。特に見事だったのは、型のある横綱に対して真向立ち向かった、正代の相撲の迫力は今場所一番、立ち合い鋭く、もろ差しになり、照ノ富士を攻め込む、そして終始先手を取り押し倒した。見事2度目の金星。館内は大いに沸き座布団の乱舞。
今日は久しぶりに横綱の土俵入りを見た。様式美の極致であり、大いに感動した。照ノ富士の所作も立派。それまでざわざわしていた館内も皆、息をのんで鎮まる緊張感。相撲は神事であるということを深く感じた感動の一瞬だった。
中入り後すぐに満員御礼の垂れ幕。
超満員のお客でとにかくにぎやかだった。私の席の横には熱海富士の応援団が集団で、しかもおそろいの赤いTシャツを着て大声援。これでは熱海富士も負けられまい。4連敗の後見事3連奏。阿炎を一蹴した。
声援も多く、力士たちも力が入るだろう。ただ声援にもマナーが必要だと感じた。細かいようだが、相撲は立ち合いですべてが決まる(そうでないというMという解説者もおられるようだが)のだ。その瞬間は静寂が館内を包み両力士は呼吸を合わせねばならない。そんな時に力士への応援が時折入る。子供が多いが、時には酔っぱらったような声で入る場合もある。
音楽会でもタクトが降りてから拍手するようにと云うのが最低のマナーであるが、相撲でもそういう最低のマナーま守らねばならないのだ。
時々抜け出して売店をのぞくと、お弁当は早々売り切れ、お土産屋さんも長蛇の列大盛況だ。帰りはまるで満員電車の中のようで、流れに沿って、雨上がりの中、両国までぞろぞろと歩いた。
帰路、馴染みのすし屋により、家族へのお土産で寿司を買って帰った。私にとって終日ジャパンデーだった。
もっとも午前中は「エウゲニオネーギン」の勉強に当てました。
〆