エジソンが蝋管に音を録音した時に、彼はそれを映画と同期させようとした。しかしそれはえらく困難なことだったのだ。映画「雨に歌えば」にもあるように、無声映画からトーキーへの変化点のエピソードもそのことを物語っている。
映画は映像(役者・映像)と音響(音楽も含む)とでできていることが認識されるようになったのはそれから、更にずっと後で3人の偉大な映画監督が「音響」の重要性を認識したからだった。
スピルバーグ(プライベート・ライアン)
コッポラ(地獄の黙示録)(ゴッド・ファーザー)
ルーカス(スターウォーズ)
この作品は、映画における、これら音響の重要性に気付いた監督と音響技師たちの苦闘の歴史をドキュメンタリーとしてまとめている。昔の映画が多く見ることができて楽しいし、音響技師たちの苦闘、つまり裏話は興味深い。映画に関心のない人には無縁の作品だが、映画好きには、珠玉の作品だろう。〆