2020年3月10日
ターミネーターニューフェイト




「ターミネーター・ニューフェイト」、シュワルツネッガー、ハミルトン他

1983年の第1作に続いてシリーズ化されてきているが、ほとんど第1作のショッキングな映像とストーリーには勝てない。そこで本作はその1作のひねりのきいたリメイクとした。

 時代は現在、1作よりおよそ20年後である。空からターミネーターが落ちてくるのは同じパターンだ。それの対抗するロボットは今度はロボットではなく、半分人間の強化型人造人間である。したがってかなり人間に近い。しかも女性(グレース:マッケンジー・デイヴィス)である。ときどき水が切れて倒れたり少々頼りない。
 2020年のサラ・コナーはメキシコ人(ダニー・モレス:ナタリア・レイエス)である。アメリカの世相を表しているなあ、ターミネーターが落ちてくるのはロスではなく、メキシコシティなのだから。
 ターミネーターは「2」のように形が変幻自在である。いくら壊されてもすぐ復元する始末の悪さ。
グレースとダニーは絶望的な逃避行を繰り広げるが、そこにおばあさんになったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)、そして最後は助っ人にシュワルツネッガーまで登場しダニーを助ける。
 このリメイクでは人類の行く末は機械に制御される世界というのは基本パターンだが、その世界の有り様と云うのはいくつかのパターンがあると云うのが「ミソ」である。原題はDARK FATE、つまりいずれをとっても人類は暗い未来と云うこと。まあリセットされたTVゲームのようだが!
 ではそこで、現代のサラ・コナーは何をしているのか、シュワツネッガーはなにをしているのか?それが「ミソ」と関係あるので書かないが、ひねりと云うのはそういうことである。キャメロンがプロデュースするだけあって、さすがに面白いが、基本の話が分かっているのでつまらなさもあるのだ。1作の偉大さを改めて感じさせられた映画だった。

 リンダ・ハミルトンが設定では20年後なのになんとも年より臭くて残念。そういう意味ではシュワちゃんはさすが。現代のサラ・コナーやターミネーターたちの小物感は仕方がないことだろう。