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2019年2月23日

「アローン」、アルミ・ハマー主演

原題は「MINE」つまり地雷ということ。映画の舞台は不明、ベルベル人がでてくるので、アフリカのサハラ砂漠周辺のようだ。
 主人公はマイク・スティーブンス(ハマー)、狙撃兵で故国にジェニーと云う恋人が待っている。相棒はトミーで小さな子どもが生きがいだ。二人は砂漠の真ん中で狙撃任務が与えられる。しかしその襲撃する相手は結婚式を仕切る男で、マイクは躊躇し失敗する。挙句の果ては襲撃する相手に追いかけられ、なんと3000万個も埋められているという砂漠に追い込まれる。二人はそこで地雷を踏んでしまう。

 救助部隊は52時間後しか来ないという、そして広い砂漠での過酷な試練、あらゆる妄想と現実が錯綜する。大体このような映画は実在の人物のモデルがあって、「実話に基づく話」という注釈がつくが、画面を見ている限りそういう表示はないので、監督のオリジナルなのだろう。スタッフの名前がアメリカ人ではなさそうなので純粋なハリウッド映画ではないように思えるが、言葉は英語である。背景に実話がなければシナリオは自由に書けるわけなので、現実と妄想の交錯はしつこいくらい頻繁に行われて、これは冗長に感じられた。この設定で100分持たせるのは至難の業だろう。狼やベルベル人を小道具に使っても冗長さは消えない。