2018年9月15日
「シークレットマン」、リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン他
原題は「マーク・フェルト」・THE MAN WHO BROKE DOWN THE WHITE HOUSEという副題がついている。邦題の間抜けさは映画を見ていれば一目瞭然だ。いっそのこと「DEEP THROAT]とすればよい。ねたばれもくそも話はみての通りだから!
マーク・フェルトは実在の人の名前で、この時はFBIの副長官である。フーバー長官の側近で30年務めてきたミスターFBIである、(リーアム・ニーソン)。敵役が元FBIで今はニクソンの側近のサリヴァン、それとフーバーの急逝のあとホワイトハウスが送り込んできたFBI長官代理、元司法省のグレイである。
この映画は「ペンタゴンペーパーズ」のような役人やマスコミの良心を強調するようには作られていない。事件の主題は「ウォーターゲイト事件」ではあるが映画の主題は他にあるのだ。
つまり、フーバーとフェルトが築き上げてきたFBIという組織の独立性をいかに防衛するか、それに対してホワイトハウス側がいかにFBIを取り込むかという政争劇として仕立て上げられている。したがって見た後の爽快感は同じニクソン政権、アメリカ政府の恥部を描いた「ペンタゴンペーパーズ」に比べるとおおいに落ちる。しかしこれがディープ・スロートの誕生の秘話ということなら実に現実的な解ではあるまいか?フェルトはたんなる正義感にかられて内部告発をしたのではなかったがゆえに、みずからがディープスロートと告白したのは亡くなる3年前の2005年ということはよくわかるのだ。ペンタゴンペーパーズとセットで見るべき映画だろうと思う。ついでに「大統領の陰謀」もみておけば完ぺきだろう。なお、フェルト自身が共著した原作に基づいた映画化ということだ。
〆
「シークレットマン」、リーアム・ニーソン、ダイアン・レイン他
原題は「マーク・フェルト」・THE MAN WHO BROKE DOWN THE WHITE HOUSEという副題がついている。邦題の間抜けさは映画を見ていれば一目瞭然だ。いっそのこと「DEEP THROAT]とすればよい。ねたばれもくそも話はみての通りだから!
マーク・フェルトは実在の人の名前で、この時はFBIの副長官である。フーバー長官の側近で30年務めてきたミスターFBIである、(リーアム・ニーソン)。敵役が元FBIで今はニクソンの側近のサリヴァン、それとフーバーの急逝のあとホワイトハウスが送り込んできたFBI長官代理、元司法省のグレイである。
この映画は「ペンタゴンペーパーズ」のような役人やマスコミの良心を強調するようには作られていない。事件の主題は「ウォーターゲイト事件」ではあるが映画の主題は他にあるのだ。
つまり、フーバーとフェルトが築き上げてきたFBIという組織の独立性をいかに防衛するか、それに対してホワイトハウス側がいかにFBIを取り込むかという政争劇として仕立て上げられている。したがって見た後の爽快感は同じニクソン政権、アメリカ政府の恥部を描いた「ペンタゴンペーパーズ」に比べるとおおいに落ちる。しかしこれがディープ・スロートの誕生の秘話ということなら実に現実的な解ではあるまいか?フェルトはたんなる正義感にかられて内部告発をしたのではなかったがゆえに、みずからがディープスロートと告白したのは亡くなる3年前の2005年ということはよくわかるのだ。ペンタゴンペーパーズとセットで見るべき映画だろうと思う。ついでに「大統領の陰謀」もみておけば完ぺきだろう。なお、フェルト自身が共著した原作に基づいた映画化ということだ。
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